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父の実家は壱岐で、子どもの頃お盆は壱岐で過ごしてました

「盆のごちそうだごばっかり」

と伯父が嘆くほど、いろんなだごを作ります


①お墓にお供えするだご

②祭壇にお供えするだご

③仏様のお土産にするだご

気がついたらおばあちゃんが作ってて作り方はよく知らず

ちなみに①と③は食べられません


②は一緒に包んだ記憶があるので、作ってみようと思いました

母が帰省から帰るとき、おばあちゃんが持たせてくれて、

私以上に嬉しそうにしていた記憶があるので作ってあげたいな、と

だごをかからんは(山帰来の葉)で包むのですが、

街では手に入らないので、緑色のおかずカップで代用

ネットで分量を調べてこねこね

これは大きいんじゃないかなぁ、と思いながら出来上がったら

予想通り大きい

おばあちゃんのこの2/3ぐらいだった気がする

子どもの頃の記憶って、結構残ってるものなんですね

 

お母さん、今年はこれで堪忍ね

宗派が違うし、出身も違うからいらない、とか言わないでね

頑張って作ったから持ってってね

夏休み 壱岐に行くと祖母が作ってくれた「炊きそこない」

小豆とかぼちゃのおかゆです

祖母も仏様にお供えしていたので、私も作って母にお供えしました

宗派が違っても、地域が違っても、故人を想う思いは同じ

母と祖母が味見してくれてるかな〜と妹にLINEしたら

「おばあちゃんも家に帰っとるよ」

と言われて

あ、そっかと

 

祖母が「上手に炊けても炊きそこない」と笑ってよく言ってたなぁ

うまく炊けましたかね?お母さん

母の初盆の法要で親戚が集まるので

まずは母にお供えして、その後みんなで食べる用にぶどうを、と考えました

母はお盆には親戚の家に箱入りの巨峰を持参していた記憶があったからです

妹はその理由を知っていましたが、私は知リませんでした

法事って、故人のみんなの記憶を少しづつアーカイブしていくようで、

大切にしたいな、と思います


母は朝倉出身なので、

今回は、朝倉でぶどうを作っている「岩下果樹園」さんにお願いしました

以前、「農縁サミット」で知り合った方

安心院で福岡の方と知り合うなんて、面白くて

その後柿も送っていただいてました

 

岩下さんに用途を示し、金額と日付を指定して「品種おまかせ」でお願いしたら

「愛妻」が届きました

超貴重品種で、色々調べましたが

「志村葡萄研究所が育成した新品種のブドウ」以外詳細はわからず。。。

 

食べたことがない貴重品種に、野菜ソムリエ的に心躍るし

母の初盆という事情を汲んでくださった岩下さんのお心遣いにも感動したのですが


いかんせん


私の父は「愛妻家」ではなかったのです


すみません、笑いました

めちゃくちゃ笑いました

 

日が経つほど、染みるように寂しさが心を占めて来ていたので

この笑いが本当にありがたくて

岩下さんが想定していない方向だと思いますが

結果、私の心を明るくしてくれました

本当にありがとうございました


ぶどうは、皮がしっかりしているのに皮ごと食べられて

色も品がある赤みで

贈答に向いている品種だと思います

果物がそんなに好きではない私の妹も「美味しい」と絶賛

 

「愛妻」だから、妻がいる人に食べてもらおう、といとこが提案してくれたのに

ぶどう大好き女子高生の姪っ子がほとんど食べ尽くしてしまいました

「まったくもう」

と言いながらも笑って姪っ子を見ている母が目に浮かぶようでした


父は持病により施設に入所しており、

その施設が差し入れ厳禁なので、このぶどうは食べられず。。。

まぁ、愛妻家ではなかったから仕方ないね

 

これから、姪っ子や甥っ子、娘たちなど、我が家の次の世代たちが

愛妻を見たら、三連水車の里で岩下果樹園の印を見たら、赤いぶどうを見たら

母の初盆の法事のことを思い出してくれたら嬉しいな、と願う喪主です

急いで撮ったのでピンボケ

4月に、たけのこ狩りにご招待を受けました

その時にごちそうになったのが

南関あげの巻きずし

びっくりな美味しさと経験したことない食感

海苔もいいけど、夏バテ予防にタンパク質を積極的に摂りたいときにピッタリ


地元に行くとこんな大きな南関あげが

わかりにくいけどバリデカイ

大きさの表示が「板」って!大笑いです

 

いなり寿司の要領で煮込んだ南関あげで

太巻きの具で巻いてみました

水分調整が難しくて、すぐ壊れてしまいます

が、味はなかなか再現できてるかと

キモは干ししいたけの含め煮

福岡の南側は産地ですから

 

初めての食感に家族もびっくり

今度もうちょっと水分調整をして食べさせたい

いや、現地に行って、ホンモノを食べさせたい

そう思った南関あげの巻きずしでした

アスパラガス 

北海道は春だけですが 九州は夏芽といって夏も取れます

生産者さんは灼熱の暑いハウスの中、頭が下がります

 

だからこそしっかり料理したいという事で

アスパラのアミューズ

一度でいいからゼリー寄せ作ってみたかったんですよね

ゼリーじゃなくて寒天で

コンソメじゃなくて和風だしでしましたが

美味しい

春巻きは、生のアスパラを生ハムで巻いて、春巻の皮で包んで揚げます

ベーコンってうまく巻けないんですよね、私

生ハムは塩気が強いので、味付けなし、失敗なし

おすすめです


簡単でもいいから、美味しく食べるのが、農家さんへの感謝の一つかな、と思ってます

 

さ、スパークリングワインだー

夏休み、公民館は午前中、宿題用のお部屋と遊ぶ用の部屋の2つのお部屋が開放されます

なんて素敵なんでしょう


で、そのうちの1日

みんなでおにぎりを作って食べます

私はお手伝いでご飯の炊飯とお味噌汁を準備


今年は朝早く畑に行って 空芯菜を収穫してご提供

朝日が眩しい

ごはーん

今年は無洗米だったので、米とぎとか、子どもたちにお手伝いしてもらうところがなくて

炊きあがるまでただ待ってもらいました

ご飯が炊けるまで、色々手順があるのも教えたいところですが、まぁ、仕方ない

お味噌汁

ちょっと具が沈んじゃいましたが

私の畑から、空芯菜、おくら、かぼちゃを

先週のコミ食のときに、道の駅大きからいただいた南関あげもあったのでたっぷりと

お味噌は、これまたコミ食でお世話になってる、ゆめ畑春日店三で購入

この味噌汁を見た瞬間「美味しそう〜」といってくれた男の子がいて

えー!緑ばっかりだけど、美味しそうと言ってくれて嬉しい〜

と有頂天になりました


炊きたてのご飯は小学生には熱くて、おにぎりにするのも大騒ぎ

おにぎりの具も色々あったのですが

意外と塩が大人気

「将来高血圧確定です」

と言いながら、塩をご飯に振ってる男の子に笑いました

わかってるなら加減しなさいって

この子は大人になって本当に高血圧になったら、この日のおにぎりを思い出すのだろうか

できれば高血圧にはなってほしくないな

  

また来年もお手伝いにいかせてくださいね

夏野菜味噌汁作ります

ちょうど1週間前、コミュニティ食堂昇町が開催されました


カレーの予定だったのですが、フードバンクさんからたくさんの調理済みの鶏肉の冷凍食品をたくさんいただいたので、チキン丼に

デザートも提供いただいたので2種類に

生は提供できないので、トマトはスープに

今回はもりもりです

 

ご飯は久原さんの玉ねぎご飯の素をたくさんいただいたので、

推奨の量よりお米を多くして、味を薄くしました

上にチキンがのるからね

フードパントリーとしても、久原さんの玉ねぎご飯の素は配るので、今回のコミ食で使い方を知っていただくというのもあります


そして今回も、博多食肉さん、ゆめ畑春日店さん、RUSHFARMさん、道の駅おおきさん、りゅう農園さん、筑紫フードバンクさんと、多くの方から食材の提供をいただきました

本当にありがとうございます


来場は130人ぐらい スタッフは20人ぐらい おかわりOKなので、今回も250人前

調理スタッフさん、今回は大変だったと思いますが、本当によく働いてくださいました

感謝してもし尽くせません

 

コミュニティ食堂には、赤ちゃんからお年寄りまで色んな方がおみえになります

ボランティアの方も、いろんな背景や持病をお持ちの方がいらっしゃいます

今回のように

加工品だったり、塩分やカロリーを無視した料理を提供するのはどうだろう

もっと体に良いものや食育に重きをおいたものを提供するべきでは

と思われる方もいらっしゃるでしょう

それは貴重なご意見として受け止めますが、だからといってメインのスタンスは変えません

 

作る人、食べる人、お世話する人の居場所になること


私が大切にしているのはそれだけなんです


暑い夏に加熱や衛生管理は大変だから、ボランティアスタッフの負担を軽くするためにも

加工品を利用してもいいと思います

(今回はずっとお肉を加熱したので、少数精鋭のスタッフさんの負担は重かったと思います。想定外でした。ごめんなさい)

加工品を利用すると、どうしても味が濃くなり、高齢者や子どもにはどうか、と思われる方もいらっしゃると思いますが

沢山のお野菜もいただきますので、副菜などでバランスを取れればいいんじゃないかと

 

笑いながら喋りながら食べられるなら、最高じゃないですか

今日だけは、塩分カロリーチートディ

減塩と減量はまた明日から

その分みんなで作って食べて、笑顔は3割増で

コミ食のお昼ごはんはそう思ってくれたら嬉しいです


すべてのことを完璧にすると窮屈になって続きません

作る人、食べる人、お世話する人の居場所になること

ブレずにそれを大事にして

また次回、皆さんのお目にかかりたいと思います



せいろを買おうか迷ったときに、ダイキョーの肉まんが1個入るサイズがいいな

と思って買ったので、ちょっと小さめ

意外とそれが使い勝手が良くて

長女は「せいろはQOLが上がるねー」と言ってくれます


肉まんが目的だったので、夏は使わないのでは、と思いがちですが、そんなことありません

とうもろこしの時期はとうもろこし入り焼売

ぎっちり入ってるだけでワクワクします

いつもはホットプレートいっぱいに作っていたのですが、

数が少なくても見た目に満足感があって、ダイエットにも最適


土用丑の日が過ぎて、うなぎがちょっとお安くなった時期を狙って

せいろ蒸し

せいろ蒸しって福岡の料理だったんですね

あまりに身近過ぎて、どこでもあるものだと思ってました


せいろがあれば、1匹のうなぎで4人分のせいろ蒸しが

うなぎはレンジよりもふかふかに仕上がるのでせいろがおすすめです


せいろは意外と夏でも大活躍です

大河ドラマ「べらぼう」の第27回のタイトルを見て気になって仕方がないので調べてみました

「願わくば花の下にて春死なん その如月の望月の頃」

西行の有名な歌

「願いがかなうなら、春の桜の花の下で死にたい それも、お釈迦様が入滅されたという、如月の満月の頃に」

という、西行の理想の死を表現した歌です

その如月の望月の頃というのが、旧暦の2月15日と言われています

今年の旧暦の2月15日は3月14日

私の母がその生涯を閉じた日です。


母はこの歌を知っていたのでしょうか

知っていたとしても知らなかったとしても、そんなことはどうでも良くて

母の人生の閉じ方は、なんと美しい終わり方だったのか、と

そして母はお釈迦様に手を差し伸べられて、それに応えるように旅立ったのだと

そう感じました。


亡くなってからますます母の偉大さに気づき、涙する日々です。

コミュニティ食堂での話題その2です

今回たくさんのじゃがいもを提供いただきました

米袋2つ分

だんしゃくとメークインに分けられていました

どちらも出荷には難しい小さめちゃん

 

今回たくさんお野菜のご協力をいただいて、調理スタッフはすでにキャパオーバー

でもこのじゃがいもも子ども達に届けたい

と考えた結果、つかみどりにすることにしました


だんしゃくとメークインは混ぜずにそのまま

だんしゃくはホクホク メークインは料理しやすい

というポスターをつけてみました

見た目も使い道も違うのを知ってもらうのにいい機会だと思いました

我ながら自画自賛

こんな企画も、提供がないと難しいので、ご提供いただいたゆめ畑春日店さんや道の駅おおきさんには本当に感謝です

食べ終わった子ども達にこのチケットを配布

とても賑わったようでした(私は忙しくて見に行けず)


中学生男子2人組が

「自分たちもいいんですか?」

というので

「いいよ、やってってやってって」

と言ったら、男子の一人が

「おれメークイン好きっちゃんねぇ」

思わず振り返りました

野菜ソムリエとして、とても嬉しい言葉

知って野菜を食べてる子がいるなんて、本当に嬉しい

 

男子くん達、何個じゃがいも持って帰れたかなぁ?

今年のくりた農園の収穫 今年は大きくできたぞ〜

先日、コミュニティ食堂昇町が開催されました

今回もたくさんのご協力ありがとうございました

 

小学生の時、陶芸クラブに所属していた次女

その時の恩師が食堂を訪れ、10年ぶりの再会を果たしました

お互い「会いたい」と思っていたのを知っていたので

私もとても嬉しかったです


恩師が「写真を撮ってもいい?」と言うので

次女は一緒に撮ってくれると思い「ハイ」と答えたら

恩師が次女だけ撮影

次女、驚き

そこが女子大生とマダムの見解の差 それもまた楽しいと思う私

ちなみに恩師、写真は一緒に陶芸クラブをしてくれていた方に見せるそうです

そこも再会できるといいね

今回のメニュー 三色丼 野菜たっぷりスープ きなこ棒

きなこ棒は蜂蜜を使うので、赤ちゃんにはボーロを準備

写真撮り損ねたので、2枚ともスタッフの写真をお借りしました

 

一つの食が時を越えて再び人と人をつなぐ

食が持つ力はまだまだいろいろあると教えてもらったコミ食でした


次回は7/26土曜日 食べに来てもボランティアも両方でも 暖簾を下げてお待ちしています

このたび、一般社団法人 地域社会ライフプラン協会 の情報誌「ALPS」4月号の〈私のキャリアデザイン〉というコーナーに、私のことを少し書かせていただきました

私が第4回なのですが、それまで書かれていた3人の方々のキャリアが眩しすぎて「なんで私が?」と恐縮至極に固まってしまいました

 

私が放射線技師と野菜ソムリエの両方をしていることを、どっちつかずでいいのかな?とコンプレックスに思っていることを

ALPSの担当者の方が

「人口減少が進む日本で、一人の人が地域の中で複数の仕事をするマルチタスクの時代になっていくのではないかと思っていますので、くりたさまのキャリア形成は先進的」

とおっしゃってくださり、
私がコンプレックスに思っているこのキャリアが、誰かの背中を押すことになるなら、とお受けすることにしました


完成号が届いて、他の記事が大学のリカレントの特集や、地域コミュニティを作る方の寄稿などを見ると、なんとなくホッとしました

私が選ばれた理由もなんとなくわかりました

 

この記事を書くにあたって、いろいろ自分の歩んできた道を振り返りました

そして、実際書く作業と同時に母の闘病の伴走をし、文字が出てこない日もあったのですが、なんとか書き切りました

冊子になったら母に見てもらいたかったのですが、それは叶いませんでした

 

私を受かっていたのに大学に進学させられなかったことを悔いていた母

そんな私のキャリアでも、こうやって関心を寄せてくれる人がいるんだよ

言ってあげたかったです

 

ALPSは一般販売されていないので、購入することはできませんがホームページで見れます

他の記事もとても興味深いものがあるので、ぜひご覧ください