愛妻
母の初盆の法要で親戚が集まるので
まずは母にお供えして、その後みんなで食べる用にぶどうを、と考えました
母はお盆には親戚の家に箱入りの巨峰を持参していた記憶があったからです
妹はその理由を知っていましたが、私は知リませんでした
法事って、故人のみんなの記憶を少しづつアーカイブしていくようで、
大切にしたいな、と思います
母は朝倉出身なので、
今回は、朝倉でぶどうを作っている「岩下果樹園」さんにお願いしました
以前、「農縁サミット」で知り合った方
安心院で福岡の方と知り合うなんて、面白くて
その後柿も送っていただいてました
岩下さんに用途を示し、金額と日付を指定して「品種おまかせ」でお願いしたら
「愛妻」が届きました
超貴重品種で、色々調べましたが
「志村葡萄研究所が育成した新品種のブドウ」以外詳細はわからず。。。
食べたことがない貴重品種に、野菜ソムリエ的に心躍るし
母の初盆という事情を汲んでくださった岩下さんのお心遣いにも感動したのですが
いかんせん
私の父は「愛妻家」ではなかったのです
すみません、笑いました
めちゃくちゃ笑いました
日が経つほど、染みるように寂しさが心を占めて来ていたので
この笑いが本当にありがたくて
岩下さんが想定していない方向だと思いますが
結果、私の心を明るくしてくれました
本当にありがとうございました
ぶどうは、皮がしっかりしているのに皮ごと食べられて
色も品がある赤みで
贈答に向いている品種だと思います
果物がそんなに好きではない私の妹も「美味しい」と絶賛
「愛妻」だから、妻がいる人に食べてもらおう、といとこが提案してくれたのに
ぶどう大好き女子高生の姪っ子がほとんど食べ尽くしてしまいました
「まったくもう」
と言いながらも笑って姪っ子を見ている母が目に浮かぶようでした
父は持病により施設に入所しており、
その施設が差し入れ厳禁なので、このぶどうは食べられず。。。
まぁ、愛妻家ではなかったから仕方ないね
これから、姪っ子や甥っ子、娘たちなど、我が家の次の世代たちが
愛妻を見たら、三連水車の里で岩下果樹園の印を見たら、赤いぶどうを見たら
母の初盆の法事のことを思い出してくれたら嬉しいな、と願う喪主です
急いで撮ったのでピンボケ
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