「ただいま」の力

家に帰ってきたら、誰もいなくても「ただいま」と言いなさい。
いつからか、子ども達にそう言ってました。


不審者は誰もいないところを探している。
親のいない家に一人で帰るというのは、犯行しやすい。

だから、誰もいなくても誰かいるように「ただいま」と言いなさい。

身を守るための「ただいま」。

小さな子どもにその意味が分かったかどうかは、わかりません。

 

三つ子の魂100までとはよく言ったもので
ずい分と大きくなった今でも、子ども達「ただいま」と言って玄関をくぐります。

 

この「ただいま」はいろんな顔があります。

「いってきます」から「ただいま」まで、
事故にも合わず、けがもせず、何かトラブルに遭遇することもなく
普通に帰って来ることは、当たり前なんかじゃなくて奇跡だということ。

そのありがたみを知るための「ただいま」。

 

ただいまを聞くだけで、ほっとする私もいます。

安堵の「ただいま」。


「ただいま」を言わないときは、何か不穏なことがあった時。

いつも出来てることが出来なくなる時は、相当心が弱っている時。

そんな異変を知らせてくれる「ただいま」。

 

サプライズを仕掛けようとして、黙って玄関をくぐっても

ドアを開ける音が、足音が「ただいま」と言っている。

そんないたずらな「ただいま」。


家に誰もいないと分かっていても、一人暮らしでも、「ただいま」って言ってみませんか?

続けることで、また別の「ただいま」の力を発見することが、あなたにもあるかもしれません。

写真は夫の小学校の通学路にある麦畑。


あまぐりキッチン

Food Social Educator  「食で子ども・若者と社会をつなぐ」 美味しいとHappyはシェアしよう! 美味しいの世界は、深く広く、楽しい 知って食べることで、味も、日常も、世界も変わる その一口から見える世界を、未来を翔けるみんなに