円は縁
葬儀は、天国社油山斎場にお願いしました
叔母が提案してくれて、妹が事前相談会に行って、ここがいいと決めてくれていました
母を斎場に迎えてから、アンケートに母が好きだったものを書く欄があり
食べ物はドーナツと明太フランス、塩辛とかも好きだったよね
推しはSMAPだね
と妹と叔母の3人で話しながら記入していました
すると、担当の葬祭ディレクターの方がお供えに
蒸気屋の焼きドーナツと、ルーツの明太フランスを持ってきてくださいました
びっくりしました
蒸気屋の焼きドーナツは、博多駅が開業してすぐ、博多阪急で母がよく買ってきてくれたものでした
その影響か、次女は幼稚園の卒園式で「ドーナツ屋さんになる」と言い、今ではドーナツショップでアルバイトしています
集まってきてくれた親戚も
「おばちゃん(母のこと)といえばこのドーナツだったね。」
と懐かしがっていました
食は心の栞だと実感したドーナツでした
ルーツの明太フランスは、母に食べさせたいと思って叶わなかった明太フランスでした
本当に明太フランスが好きで、パンストックやフルフルなど、美味しい明太フランスがあれば西へ東へどこでも行く人でした
そんな母に食べさせたいと思っていた明太フランスをまさかここで、と驚きました
しっかり母に持たせました
天国社のディレクターのYさんには本当に寄り添っていただいて、葬儀のBGMもSMAPで揃えてくださいました
その中で「Stay」という曲が長女と母の思い出の曲だったらしく、棺の蓋を閉めるときにちょうどその曲が流れると長女の胸に迫るものがあったようでした
出棺は「Triangle」でお願いしました
僕の肌 キミの母 僕らの愛は 蒼く浮かぶ ちっぽけな惑星に 舞い降りた奇蹟
寄り添うということをYさんに教えていただきました
ありがたい縁を母と母が好きだったドーナツに結んでもらいました
ドーナツの円は人の縁なのかもしれません
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