最後のバナナ
とうとう最終講義になってしまいました。
春日中学校の「かすが塾」
普通の授業のように成績がつかないから、気軽に受けて、楽しくて、それでいて視野が広がる、そんな授業をしたい。
コロナ禍を超えて更に、実際に会って、感じることの大事さを、私が一番痛感したかもしれません。
最終日は、春日市の地元企業「南国フルーツ株式会社」様ご協力のもと
バナナです。
バナナを使って、価格決定や流通をお話します。
ただ安いだけで選んでないか?高いからいいものと思ってないか?
自分の好きに正直でいられるか?
野菜や果物は、農家さんと売る人だけじゃない
産地とお店をつなぐ人がいて、自分の手元に届くこと
くだものに対してプライドを持って働く人たちがいる
そんな素晴らしい企業が、みんなの町にある。
そんなことを知ってほしくて。
南国フルーツさまには大変お世話になりました。
今回の果物セットは
室に入れる前のバナナ
スタンダードのバナナ
ハイランドのバナナ
シュガースポットが出たバナナ
グリーンバナナ、スタンダード、ハイランドは南国フルーツさまにお願いしたのですが
シュガースポットのバナナは私が準備しました。
まさかの同じ「甘熟王」にびっくり
食べ比べセット
こんな食べ比べなかなかない。
南国フルーツさまご協力本当にありがとうございます。
みんなに聞くと
グリーン以外はだいたい分かれます。
どれも正解。
好きなものは好きと言えたらそれでいい。
みんなと一緒じゃなくていいんだよ。
グリーンのバナナを
「水分がないキュウリ」
と表現する生徒がいて、ドキッとしました。
いい言葉の選択をするなぁ。
大人にない視点に、ずっと持っててね。
市内のどこで南国フルーツさまが取り扱う果物が買えるかを生徒に話すと、その範囲の広さに驚いていました。
いつかこの中から、南国フルーツさまに就職してくれる子が出たらうれしいな。
お土産にバナナとオレンジとキウイもつけてくださったので、きっと家庭でも話題になったことでしょう。
お持ち帰りを作るのは、思春期の中学生が親と話すきっかけにしたいから。
学校でこんなことあったよ、ってなかなか話さないでしょうから。
保護者の方も、ぜひ南国フルーツさまを知って購入してください。
私もグリーンバナナを持って帰って
フリッターに。
ほくほくで、サツマイモとは違う甘さを持ったお芋みたいでした。
私一人では何もできなかった全5回の講座でした。
生徒のみんなも、次は何だ?と思っていたかもしれません。
ご協力いただいた皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
野菜で、科学も社会も国語も数学も「人生を」教えられる。
その思いをこれからも携えて、中学生の皆さんにかかわっていきたいと思ったバナナでした。
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