JALの鶴
私が何歳だったかなぁ。
稲盛さんがJALの再建を請け負った時に、JALのマークを鶴に戻したのがとにかく印象的でした。
「会社名を2つに切るようなデザインは、会社を切っているようなものだ。」
というのも正論だと思ったし
「海外の空港で、JALの鶴のマークを見ると、日本だと誇らしく思う。」
というようなことをおっしゃってたように覚えていて(記憶違いならごめんなさい)
「社員が誇らしく思うようなデザインでなくてはだめだ」
というのも正しいと思いました。
そして、お金がないJALが、高額で誇らしい新しいデザインを作るのではなく
以前からあった、誇れるデザインをもう一度採用するというのも
経営として正しいと思いました。
本当にあの頃は、人生のひよっこだったと思うのだけれど、そのひよっこが見てもわかるような経営というのが、本筋なんだと今なら理解できます。
原子核を発見したラザフォードが
「物理の原理をバーのウエイトレスに説明できないのであれば、それはウエイトレスではなく、その原理に問題があるのだ」
という言葉を残しています。
真理というものは、どんな人でも正しいと理解できるもの。
もし子どもが難しいと思うのであれば、わかりやすいように説明するのが大人の責務であると思うし、子どもに説明できないとなるならば、それは正しくないのです。
今日も、稲盛さんが戻した鶴が世界中の空を飛んでいます。
きっと今頃は空の上からたくさんの鶴を眺めていらっしゃるんだろうなぁ。
ご冥福をお祈りします。
写真は11年前の嵐ジェット。
そのうちこれをなにわ男子が継いでくれるといいな。
多くの人が空を見上げる。それだけで明るい気持ちになれるから。
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