鬼滅の刃にみるアクティブラーニングと守破離

昨日の「鬼滅の刃にみるリーダー論・組織マネジメント」の記事は、ちょっとミーハーかな、と思ってたのですが、フォロワーさんが、シェアしてくださったので、調子に乗って(笑)もうひとつ感じた、アクティブラーニングと守破離も、残しておこうと思いました。

そもそもアクティブラーニングとは何か。
自ら課題を発見し、その解決の為に主体的、協働的に学び、知識や技能を取得すること。
 
新しい入試の際に「考える力」が試されるとあって、一時期いろんなところで見かけたものです。
 
炭次郎はそれを見事に表現していると思います。

鬼との戦いの中で、彼はよく
「考えろ、考えるんだ。」
と心中で叫びます。
まさにこれです。
鬼を斬るという課題に対して、主体的に考え、行動し、解決する。
 
そして失敗しても、更に考え、次の手を繰り出します。
何度も何度も。

今の子ども達は、正解至上主義の中で生まれ育ち、失敗を怖れ、最短距離を求めます。
一発で鬼を仕留めようとするのです。
経験が足りないのに。柱じゃないんだから。
 
自分で考えた手を繰り出す事で、
炭次郎は、時として鬼殺隊のセオリーではない、鬼の斬り方をします。

十二鬼月、下弦の伍、累の母蜘蛛を斬る時がまさにそれです。
母蜘蛛が殺されるのを望んでいるのを察した炭次郎は、痛くないように優しく斬ります。鬼殺隊の常識からは考えられない、型破りな行動で、最後の瞬間まで考えている炭次郎らしい斬り方です。
 
また、守破離も大事にしているのが、鬼滅の刃の特徴だと思います。

守破離は、芸事で使われる言葉で
型を守り
型を破り
型から離れる
で、守破離、と言います。
一見アクティブラーニングと相反するように見えますが、私はアクティブラーニングと両輪の軸だと思ってます。
どちらが欠けてもうまく行きません。
 
炭次郎も、鱗滝さんのもとで、ひたすら型を学びます。
更に炭次郎達は蝶屋敷で鍛錬を積みます。
ここが守破離の「守」です。
この基礎があるから、自分で考えると、型を破り、十二鬼月を斬る事が出来るのです。
 
特に圧巻な「守」の体現者がカナヲ。
彼女は自分で考えることが出来ません。
幼少期、しのぶがカナエに「この子言われないと何も出来ない。」と言うシーンがあります。
しのぶは、鬼殺隊員には自分で考えることが必要だ、というようなことも言ってます。
カナヲは自分で考えていない。
すなわち、習った型だけで、炭次郎達を圧倒する身体能力を得ている「継子」なのです。
最短距離を行きたがる今の子ども達に、型を守る大切さを伝えているのが、カナヲだと思います。
 
私は単行本を読んでないので、あくまで予想ですが。
カナヲが自分で考えて動き、型を破る日が来たら、柱になれるのかな、と楽しみにしています。

ということで
私のヲタクな教育論にお付き合いいただき、ありがとうございました。
また何か思いついたら残します。

あまぐりキッチン

Food Social Educator  「食で子ども・若者と社会をつなぐ」 美味しいとHappyはシェアしよう! 美味しいの世界は、深く広く、楽しい 知って食べることで、味も、日常も、世界も変わる その一口から見える世界を、未来を翔けるみんなに