見守るということ
先日は、福岡県の食育出前講座2校目、糸島市立姫島小学校でした。
岐志の船着き場から、船に乗っていきます
かわいい船です。
姫島は、鎖国時代は、外国船が入ってこないために監視がいたりとか
江戸時代末期は、幕末の志士たちを支えた野村望東尼が乙丑の獄で流刑になり過ごした島でもあります。
離島って、流刑の地であることが多く寂しくも思いますが、流刑されるほど世の中を動かすような人がこの地にいたのかと思うと、空の高みを思わず眺めてしまいます。
私も世の中を動かすぞ!と大きいことは言いませんが
小さなことでもいいので、世の中に貢献出来たら、と思います。
姫島の港につくと
大漁旗をつけた船が沢山。
新嘗祭のなにかがあるらしい(放送で言ってました)
信号もなく、車道と歩道とかもない、ただまっすぐ道を行くと
校舎が見えます。
私が訪れた日は、小学校と中学校が一緒に給食を食べる日でした。
中学生が小学生を見守って、先生方もみんな輪になって給食を食べます。
食数にして20食ちょっと。
これを自校式で調理するのですから、とても贅沢な給食です。
羨ましい。
市営渡船の時間の都合上、一緒に給食を頂きました。
島に外食店なんてないんですもの。
献立はポトフと揚げパン。
人生初の揚げパンにわくわく。
小学生男子は中学生の注意にもかかわらず、きな粉をこぼし、給食が終わったら、皆ではわいて掃除をする。
みんな家族のようで温かい。
掃除が終わると授業になります。
対象は小学生、2年生から5年生まで7人。
そしてなんと保護者も参加。
授業参観でもないのに、広報委員でもないのに、学校に足を運んでくださる保護者。
保護者も児童の名前は全員覚えているようで、
こんなふうに大人に見守られて育つ子どもたち。
とてもいい環境だと思いました。
授業は、座学を前半で終わらせて、後半はデモンストレーション。
島なので、魚は手に入るだろうから、アジフライのおにぎらず。
博多万能ねぎたっぷりのタルタルソースと、これから冬にかけておいしくなるキャベツのコールスロー入り。
糸島はキャベツもおいしいんです。
そんな糸島のキャベツを使って、キャベツの解体ショー!
みんな興味津々。
せん切りもかぶりつきで見てくれました。
おにぎらず作りは、見学に来ていた保護者を巻き込んでのデモンストレーション。
私が隣で見本を見せて、保護者の方が実践。
みんなお母さんの手元ばかり見てました。そりゃそうか。
お母さんは大人気。
授業が終わったあと、帰りの船まで時間があるので、学校の周りをお散歩
どこを切り取っても絵になります。
校舎。
趣があってかわいい。
赤い屋根と板葺きの壁。かわいい以外に言葉が見つからないのが悔しい。
体育館。夕日を浴びてきれいな佇まい。
こんないい景色で9年間過ごす子どもたち。
なんて豊かなことでしょう。
離島ならではの悩みもあるかと思いますが
先生方、保護者の皆さん、島のみんなから見守られて育ったこの場所は
間違いなく「ふるさと」という心のよりどころになるでしょう。
そんなふるさとの思い出の一つになれているといいな。
船の時間より早めでしたがお暇を頂いて、島内をお散歩。
味のある通路
カートを押したおばあちゃんが出てきそう。
防波堤沿いを港に向かって歩くと。
ふわぁぁぁ。
いいあくび。
船を待ってると猫が寄ってくる寄ってくる。
めちゃくちゃ猫にモテました。
島全体が、子どもも猫もみんなを優しく見守っているように見えました。
見守られているという心のセーフティネットがあるから、大人になる1歩を踏み出せる
こんな環境がこれから大事になると思います。
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