想いをお皿にのせて
先日は、第37回コミュニティ食堂昇町が開催されました。
暑い中行うので、スタッフの熱中症対策と食中毒対応を重点的に気を付けないといけななぁ、と、朝から気合入れていきました。
今回は
チャプチェとトウモロコシご飯とオクラのスープ、わらび餅。
チャプチェに使う小松菜、トウモロコシご飯のとうもろこし、オクラスープのオクラは、小郡のラッシュファームさんから購入する予定でした。
あの大雨が降るまでは。
ラッシュファームの「ラッシュママ」こと、永利美津枝さんも、オクラとかも今度は提供できるよ、と楽しそうにお話してくれていたのに。
小松菜もトウモロコシもオクラも、あの大雨でダメになってしまいました。
かける言葉も見つかりませんでした。
2週間後、予想通り、野菜の価格が跳ね上がりました。
いろいろ考えたけれど、トウモロコシご飯もオクラのスープも提供することにしました。
トウモロコシとオクラは、ボランティアスタッフに来てくれている2人の高校生のリクエストだったからです。
大人は、子どもとの約束を守る。
これは私がテーマにしていることの一つです。
これを守らせてくれた、コミュ食のコアスタッフの皆様には感謝しかありません。
たくさんトウモロコシを入れることができました。ありがとうございます。
今回は、スタッフの休憩室を作り、体調が悪ければ自由に休める場所を作りました。
そこで、今までなかなかできなかったスタッフ間の会話ができるようになり、いい雰囲気の中調理をすることができました。
もう一つ、今回から感染対策で設けていた高齢者用の食堂をなくし、高齢者も子どもも、全世代が同じ食堂で食べることになりました。
「孤食」を防いでコミュニケーションの場になるためのコミュ食が帰ってきた、そんな感じがしました。
子どもが振り返って後ろのお年寄りを見ていたり、いろんな世代が同じものを食べている様子は、コロナ禍前に少し戻ってきたように見えて、私も笑顔になりました。
今までは優先で通されて食事が出ていた高齢者も、子どもたちと同じように順番待ちをするため、暑さでいろいろ大変だったみたいですが、その待ち時間も交流の場にしてくれたら、と願います。
暑さ対応のためにSさんがいろいろ考えて準備してくださったわらび餅。
大好評でした。
Sさんの心配りは本当に尊敬します。あんな大人に私もなりたい。
今回はチャプチェにすることで、値段が上がった豚肉の量を減らしても、食べ応えのあるサツマイモの春雨でボリュームを出して満足感があるかな、と想定して献立を考えましたが、大雨という天候にはかないませんでした。
今回だいぶん予算オーバーだったので、次回はどうすれば、野菜がたっぷりでみんなで食事を囲めるか、知恵を絞ります。
そして、今回被害にあわれたラッシュファームさんから、次回はできるだけ野菜を購入させていただこうと思います。
互いに支えあう、GIVE&GIVE で
そんな思いをのせたお皿が、きっと今回も皆さんのおなかも心も満たしてくれたと思っています。
ひと段落して廊下を歩いていたら、見たことある顔がベンチに座ってました。
そう、かすが塾で私の講座を受けている生徒の一人でした。
「食べた?」
と隣に座る私。
こんなおばちゃんが隣に座るのに、いやな顔一つせず、むしろ笑顔の中学生男子。
「たくさん食べました~!」
こうやって、少しづつつながって笑顔が広がっていく。
私がやりたいことはこういうことだ。
私も居場所が見つけられたコミュ食でした。
かかわったスタッフの皆様、お楽しみさまでした。
次は9月。よろしくお願いいたします。
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