Yellowtail12

さて、たかはし屋さんの5.5kgの鰤。
まずは3枚におろしますが、あまりの大名おろしっぷりに写真割愛です。

もちろん、まずはお造りに。

昨日まで生きてたとは思えないくらいの柔らかさ。

口の中で溶けていく感覚は、寒鰤では感じたことがない食感でした。

 

お刺身の端っこは、小さく刻んで、紅白なますに。

今年は自分で作った大根と、金時人参で。
お正月の紅白なますの時は、橙の果汁で作ります。

そこだけは、祖母からのおせちの作り方を受け継いでいます。

「代々栄えますように。」

とよくつぶやきながら作ってました。

そんなに栄えてない普通の家でしたが、その普通の幸せが代々続くようにと願って作ります。


中骨にたくさんの身がついたので、スプーンでこそぎ落としてタルタルに。

前日まで泳いでいたので、内臓も食べられます。

餌が胃の中に入っていることもあるので、開いてみると、空っぽ。
腸の中もほぼ空っぽ。

出荷前にエサを与えてないのかな、と思うくらい、内臓がきれいで臭みがなかったです。

この辺調整が出来るのは、養殖ならではだと思います。

きれいに洗って湯通しし、焼肉のたれでもつ焼き風に

博多万能ねぎがいい仕事をします。

 

頭は私のか弱い腕では割れないので丸ごと兜焼きに。

主人が「目が合った」と言ってました。

頭の近くのかまは、塩をして、2~3日置いた後、塩焼きでいただきます(写真はナシ)

遠くにあるのは塩焼きです。

お造りは残りは

鰤しゃぶに。

と言っても、刺身で食べたりしゃぶしゃぶしたり。お好みで。

白菜もネギも自分でつくれたのがうれしいです。

たかはし屋さんの髙橋さんがおススメしてくれた、てんぷらとバター焼きも。

よく刺身で余ったものをてんぷらにしていましたが、今回は、2㎝の厚さに切って、てんぷらに。

てんぷらは口の中でとろけるような食感で、こんな食感の鰤は食べたことがないと、家族で大絶賛。

バター焼きも、脂がのってるのにもったいないと思いましたが、バターの違う香りが合わさって、これもまた食べたことがないお味でした。


仕事始めのお弁当は、これまた分厚く切って、照り焼きに。

「豪華なおかずが1つあったら、もう十分満足。」

と家族みんな同意してたのがおかしかったのですが、正論だなぁ、とも。

 

最後は、娘が、自家製大根とあらで、鰤大根を作ってくれました。

霜降りする必要がないくらい鮮度は良かったのですが、脂がのってるので、霜降りしてもらいました。

それでも、煮汁には脂がしっかり浮いてました。さすが寒鰤。

このために大名おろしにしたのでは?というぐらい身がたっぷりの鰤大根。

贅沢でした。


全部で12品。

私のラッキーナンバーは12だと思ってるので、何も考えずに12品だったのがとてもうれしかったです。

でもまだ作りたいものがたくさんありました。

あら汁も、フライも、薄造りでカルパッチョも、海鮮丼も、鰤で太巻きも、生春巻きも

まだまだいろいろ作りたかったです。


幼少時代、お正月は壱岐で過ごし、天然の寒鰤を食べてきた私。

そんな私の今回の養殖鰤全体の感想としては、

とにかく身がとろけるように柔らかい。

鮮度抜群なのにこの柔らかさは、と思います。これは天然鰤にはない食感。

餌を工夫してあるのか、臭みがなく、背身も全部に脂が回っていて、全身トロのようでした。

そして、天然魚にもいる虫がいました。これは、不要な抗生物質などを与えていない証拠。

とても信頼できると思いました。


たかはし屋さん、来年もよろしくお願いいたします。

たかはし屋

https://www.takahashishoten.com/





あまぐりキッチン

Food Social Educator  「食で子ども・若者と社会をつなぐ」 美味しいとHappyはシェアしよう! 美味しいの世界は、深く広く、楽しい 知って食べることで、味も、日常も、世界も変わる その一口から見える世界を、未来を翔けるみんなに