小さな台所から世界を思う
こちらでお正月の食材で欠かせないのが
鰤
です。
出世魚であり、羽振り良く、とかけたり。
嫁ぶりという風習もあります。
(結婚して初めてのお正月は、夫の実家から妻の実家へ、「嫁ぶりがよい」と鰤を贈ります)
11月、養殖魚の話を聞きました。
ザッとお話すると
野菜は、野草より、農家さんが手塩にかけて育てたものが評価される。
お肉は、ジビエより、松坂牛のような、肥育された物が評価される。
なのに
魚は、養殖屋さんが、手塩にかけて育てたものより、天然というだけで、どこで育って何を食べたか分からない魚が評価される。
こだわった養殖屋さんの魚なら、出荷のときに最高の状態になるように、丁寧に育てられているのに。
確かに、と思いました。
情熱ある養殖屋さんの魚を食べてみたい。
そう思ってたら
たかはし屋さんとのご縁をいただきました。
詳しくはこちらに
https://www.takahashishoten.com/
あまりのタイミングの良さにびっくりです。
30日まで泳いでいた鰤を
大晦日着で送っていただきました。
5.5kgの鰤。
見事!
ヒレも傷ついておらず、いい環境で育ったんだなぁと、見れば分かります。
丁寧な仕事や熱い情熱は、評価されるべきだ、と思いました。
そして、ふと
「栽培漁業」
という言葉を思い出しました。
栽培漁業なら、
乱獲で特定の魚種が減ることを防止したり、
密漁で国同士が揉めたりとか、
いいこと色々あるんじゃないかな?
環境負荷とか色々クリアしないといけない課題は多いかと思いますが、
目を向けていい世界ではないかな。
天然至上主義から脱却すると、
いやいや、思い込みから脱却すると、
新たなlove&peaceがあるかも。
小さな台所のシンクで世界を考えた大晦日でした。
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