リクルートスーツで考える

日曜日、長女のインターン用のリクルートスーツを買いに行きました。

実はあまりリクルートスーツにいい印象がない私。

皆同じ黒、同じ形、同じメイクで、自由を奪われた学生の喪服のように見えて、

それを着て、企業説明会のブースに行儀よく並ぶ。

個性をという時代なのに一体何を求めているのか、と思うのです。


それでも今は必要なのだから、文句を言っても始まらない。

だったら、楽しむしかない。

個性も何もないリクルートスーツだからこそ

身体に合ったサイズで綺麗に見えることで、個性を出す

のと

暑がりの長女のため、暑さ対策

を考え、パターンオーダーで頼みました。


スカートだけでなく、パンツも買って、

女性用のジャケットは男性物よりポケットが少ない(私が不便だった)ので、内ポケットもつけて、

暑がり長女のために裏地は涼しいものにして、

合計金額はパターンオーダーでは標準的ですが、まあまあな価格。

しかし、第1印象は30秒で決まって、なかなか覆らないのがわかっているので、ええぇいっと決めました。


そこで気になったのが、リクルートスーツを買うのが難しい家庭の子どもの就活です。

インターンは交通費は自前が多く、

インターンに来た人の方が企業もミスマッチが少ないため、採用も有利になりがちです。

家庭環境が大変な子どもは、就活のスタートから不利なのではないか

そう気づいたのです。


なんだかなぁ、どうしたらいいんだろう?

最近読んだビジネス雑誌系のSNSにあった「大手企業に強い大学ランキング」も、

東京の私大がずらっと。

私大に行きたくても、学力以外の理由で行けなかった子もいるでしょう。

生まれてしまった階層から脱却する術はないのでしょうか。


調べたら、ひとつありました。

青山の就活スーツのレンタルサービスです。

シャツや靴、バッグはないですし、根本的な問題解決にはならないかもしれませんが

確かにこういうのもありだな、と思いました。

この情報が、欲しい人の元に届きますように。


実は私もアラフォーでもう一度リクルートスーツを作りました。

パンツとジャケットは、バラバラでも、時々使います。

無難なデザインは意外と使えるものです。

ただし体型さえ変わらなければ、ですが(自分で言ってて耳がイタイ)


未来に挑戦する若者に明るい光を、と願うばかりです。

あまぐりキッチン

Food Social Educator  「食で子ども・若者と社会をつなぐ」 ただ食べるだけではもったいない 知って食べることで、味も、日常も、世界も変わる その一口から見える世界を、未来を翔けるみんなに