世界に愛があふれる夜
始まりは熊本のお肉の権威(とお肉博士1級所持の私が勝手に崇拝している)宮本けんしんシェフのFacebookでした。
「山鹿の赤鶏の生産者が作っているハーブ鳥の骨付きもも肉のローストチキンが、なんと手違いで作りすぎたらしく(笑)、売り先もなく困ってるそうです。
冷凍商品なので、クリスマスにいかがでしょうか?」
冷凍で作り過ぎとは?来年売ればいいじゃない?と思うかもしれませんが、その時期その時期でいい商品を作り、売り切る生産者が、1年後の販売のために冷凍庫に在庫を抱えるなんて、とても緊急事態です。
我が家はもうかれこれ15年位でしょうか、丸鶏でローストチキンを作ります。
私が仕事のときは、まだ10歳だった長女が作った年もありました。
家族はそれを毎年楽しみにしています。
でも私に迷いはありませんでした。
生産者さんを助けないと。
家族に告白すると
「それはいいじゃない!」
と快く同意してくれました。ありがとう。
でも、宮本けんしんシェフは、Facebookはフォローさせていただいていますが、お友達になっていません。
10年ほど前、中村学園大学で開催された「料理マスターズブランド認定コンテスト」で審査員をされていたのを、遠くでお見かけしただけです。
恐る恐るMessengerでメッセージを送ると、直ぐに返事が来ました。
それは暖かく優しい文面で、会ったこともない私に、すぐに配送の手配をしてくださいました。
ますますファンになりました。
ありがとうございました。
届いたローストチキンは
お見事!
同封のお手紙には
宮本けんしんシェフにも感謝の言葉が。
このお二方の友情の深さを感じるとともに、
周囲に感謝を忘れないお二人の人としての素晴らしさに感動したのでした。
一人1本という、とても贅沢なディナーになりました。
生きたお金の使い方ができたかな、
誰かのために何かを送る、誰かのために行動する、それがクリスマスの本意だと思ってます。
「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。」(ヨハネによる福音書第3章)
クリスチャンではないですが、娘たちが通った幼稚園の降誕劇(ページェント)の最後のセリフ。
ギフトは、神様から与えられたもの、と言う意味がありますが、神から贈られたもの、それは愛に違いないのです。
大切な誰かを思って
困っている人に自分なりにできることを探して
世界の平和を願って
メリークリスマス。
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