いつもの車窓から
日が落ちるのが早くなって、帰りの電車の中から見える夕暮れ時の空の色が、ため息が出るほど美しい季節になりました。
今まではスマホで、TwitterやInstagramをチェックするか、寝るのが多かったのですが、ここ最近はスマホを閉じて、窓から外を眺めます。
毎日電車で通る光景が、こんなにも綺麗だったなんて。
実は、普段の中にもspecialがあって、気づいてないだけじゃないんじゃないか、と思ったりします。
そして、今日は逆の事を思いました。
いつもあると思っていたものが、なくなることもあるのだと。
博多湾のクルーズシップ「マリエラ」が来年の1月1日をもって営業を終えるというニュースが今朝流れました。
私が学生の頃、まだ博多ふ頭に市民図書館があって、そこで旦那さまと勉強していました。
土日の昼、ランチクルーズのために博多ふ頭に停泊している、白くて美しい船体を見ては、2人で
「大人になったら、マリエラに乗りたいね。」
と話していたものでした。
数年後、マリエラで挙式し、結婚記念日は毎年マリエラで食事をし、いつの間にかマリエラで食事が我が家の夏の恒例行事になっていたのに、もう来年の夏はないのです。
20回目の夏が最後になりました。
正直まだピンときていません。
この美しい景色が、季節や年を経て徐々に変わっていくように、博多湾も、我が家の夏の過ごし方も変わっていくのだな。といつもの車窓から教えてもらいました。
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